同じものは世界に二つとない。『ONE PIECE』の記憶を詰め込んだ「LUFFY’s」

BANDAI SPIRITS
STORY

同じものは世界に二つとない。 『ONE PIECE』の記憶を 詰め込んだ「LUFFY’s」

LUFFY’s
TAMASHII NATIONS

2026年2月27日

『ONE PIECE』のロゴをモチーフにした新しいフィギュアシリーズ「LUFFY’s(ルフィズ)」が誕生しました。2025年8月に「LUFFY’s 冒険の記録[Vol.1]」が発売されると同時に、「同じ絵柄のフィギュアが二つとない」ことがファンの間で大きな話題となりました。
これまでのBANDAI SPIRITSが展開するハイターゲット向けフィギュアでは考えられなかった、「絵柄の位置が個体ごとに異なる、1点物のフィギュア」は、どのようにして生まれたのでしょうか。開発に携わったメンバーにその背景を語ってもらいました。

コレクターズ事業部 植田 真弘(左) / 宮前 光(右)

『ONE PIECE』の歴史と思い出を記録する

「LUFFY’s」は、『ONE PIECE』に関するさまざまな思い出や出来事を記録していくフィギュアシリーズです。

原作のストーリーやアニメーションはもちろん、『ONE PIECE DAY』などのイベント、実写ドラマ、劇場版シリーズ、企業とのコラボレーションまで、『ONE PIECE』に関わるあらゆる出来事を絵柄としてデザインし、記録していくことを目指しています。現在は、さまざまな『ONE PIECE』の思い出を水転写印刷、彩色デザインをした商品が発売されており、2026年には、プロバスケットボールリーグ「NBA」とのコラボレーション商品も発売します。

そんな「LUFFY’s」の特徴は、『ONE PIECE』のロゴにある「I」の形をヒントに導き出されたフォルム。主人公・ルフィの身長の20分の1スケール(全高約8.6cm)という手元に置きやすいサイズ感も、支持されているポイントです。

『ONE PIECE』のロゴにある「I」の形をヒントに導き出されたフォルム

長年のファンのために生まれた企画

「LUFFY’s」の構想が生まれたのは、『ONE PIECE』連載開始25周年を迎えた2022年。版権元である集英社と、『ONE PIECE』の商品やイベントデザインやディレクションを長年担当してきたデザイン会社の『8%』の原案から企画がスタートしました。

25年という長い歳月を経て、連載開始時は学生だったファンも大人になっていて、『ONE PIECE』との思い出も数え切れないほど増えているはず。集英社と8%が「ファンの方々がこれまでに体験した『ONE PIECE』のイベントやコラボレーションを、記録として残せるコンテンツを作りたい」「コレクションしやすいサイズ感で、記憶と共に永く手元に残して楽しんでほしい」という想いを企画に込め、その想いを形にしたのが「LUFFY’s」です。
「LUFFY’s」の絵柄を見ることで、「あのとき、こんなことあったなあ」と懐かしみ、まるで“思い出の写真”のように、記憶を辿ったり温かい気持ちになったりするフィギュアにしたかったのです。

商品化に3年かけた妥協のないクオリティ

「LUFFY’s」はファンのことを考えて企画されたものだからこそ、開発・生産を請け負う私たちとしても、クオリティには一切妥協ができません。商品化するまでの道のりで大きな壁となったのは、「商品仕様(デザイン・ラインアップ、サイズ展開)の確定」「量産体制の構築」です。中でも特に困難を極めたのが、「LUFFY’s」のフォルムに対して、いかに絵柄を綺麗に印刷できるかという点でした。

「LUFFY’s」は、作者の尾田栄一郎先生が“『ONE PIECE』の全ての思い出を記録していく”というコンセプトに共感してくださり、原作コミックスのイラストの利用を承諾いただきました。尾田栄一郎先生の絵を、お客さまに最大限よい品質で届けたいという想いがあり、いつもに増して品質にはこだわりました。

しかしながら、「LUFFY’s」の手先、脚の付け根、帽子のつば、顎の下といった部分の複雑なフォルムを、BANDAI SPIRITSが求める品質基準と高いクオリティで印刷できる工場はなかなか見つかりませんでした。工場が決まらないと工場品試作もできず、デザインも確定できない。八方塞がりで、先に進めない状況が続きました。

求める品質で生産ができる工場が見つかったのは、企画構想から2年半経った時でした。私たちが展開する別商品の生産工場に相談したところ、企画意図に賛同いただき「『ONE PIECE』のファンだから一緒に探しますよ」と、工場探しにご協力をいただいたのです。最終的には私たちが求めるクオリティをクリアし、「LUFFY’s」用の生産ラインも立ち上げてもらえる工場で製造できることとなりました。図らずも『ONE PIECE』ファンの方の情熱に救われたのです。

「水圧転写」で1点物の商品を実現

今回、生産工場を探すのに難航した理由の一つでもありますが、私たちは「LUFFY’s」の『ONE PIECE』にまつわるデザインの印刷には「水圧転写」という技術を使うことを目標としていました。「LUFFY’s」のボディは丸みをおびているため、絵柄を綺麗に印刷するには「水圧転写」が最適だったのです。

水圧転写とは、デザインが印刷された特殊なフィルムシートを水面に浮かべて、水圧を利用して転写する技術です。曲面や凹凸のある立体物に模様などを施す際に利用され、職人さんの手作業による卓越した技術が求められます。水面を流れてくるフィルムシートに、印刷したいパーツを進入させるタイミングや角度、スピードなどを見極めなければいけません。少しでも方法が異なると、絵柄が伸びたり縮んだりしてしまいます。ベストな印刷方法を工場の職人さんに試行錯誤してもらい、量産体制を整えていきました。

工場探しには難航しましたが、水圧転写にこだわったことで、結果的に「すべての印刷が手作業だからこそ絵柄の位置が個体ごとに異なる」という、「LUFFY’s」の独自性が生まれることになったのです。

水圧転写の印刷位置を統一するという前代未聞の挑戦

先程、水圧転写では全てが職人さんの手作業で印刷を行うため、どこにどんな絵柄が印刷されるかはランダムだとお伝えしましたが、さらに卓越した技術に挑戦したのが、2025年12月に発売された「LUFFY’s ARTCANVAS 1/8 -1000LOGS Anniversary-」です。

ルフィの身長の1/8である全高約21.5cmのフォルムには、2021年『ONE PIECE』の1000話達成を記念して描かれたカラーページイラストが印刷されます。そして、どんな個体であっても「ルフィが肉を頬張る」絵柄の印刷位置が、「LUFFY’s」のお腹あたりにくるようにしたのです。これには相当高い技術が必要になります。しかし、1000話記念のイラストの中でも象徴的なシーンであるからこそ、なんとか実現させたかった。これができたのも、私たちの情熱に賛同してくれた工場の職人さんの力があってこそだと思います。

『ONE PIECE』全ての歴史を記憶する

「LUFFY’s 冒険の記憶 【Vol.1】」は、おかげさまで日本国内だけでなく、北米・アジア地域でも大好評です。どんな絵柄の商品が当たるかわからないワクワク感を大勢のお客さまに楽しんでいただいているようで、お客さま同士が「私はこんな絵柄だった!」とSNSで写真を共有し合うなど、ファン同士の輪が広がっていく様子を見られたのはとても嬉しかったです。

今後は、まず「LUFFY’s」を欲しいお客さまの手元に届きやすい状況をつくるために、販売体制を強化していきます。その先の展開としては、NBAとコラボレーションしたように、他ブランドとのコラボレーションする機会をもっと増やしていきたいです。最終的には、原作コミックやアニメのほかに、実写ドラマや劇場版作品や開催イベントなど、すべての『ONE PIECE』コンテンツを「LUFFY’s」で実現したい。「『ONE PIECE』という大きなコンテンツのなかで、一つのアイコンとして認識してもらえるような存在を目指し、多くのファンに愛されるシリーズにしていきたい」と8%のデザイナーさんとも一緒に想いを膨らませています。『ONE PIECE』ファンのみなさまの近くに常に「LUFFY’s」がある世界を実現できたら、こんなに嬉しいことはないです。

WHAT'S YOUR “SPIRITS” 仕事における「魂」

「楽しむ」ことです。お客さまが笑顔になる商品とは、作り手の熱量が宿ったものだと思っています。その熱量の源泉は、私自身が誰よりもその企画に熱中し、心から「おもしろい!」と感じること。だからこそ困難な仕事であっても、「楽しむ」気持ちを大切にしています。

コレクターズ事業部 植田 真弘

「諦めない」ことです。新ブランド立ち上げや新商品開発では、必ず壁が立ちはだかります。「前代未聞」の実現には、一つ一つの問題を解決していく、もしくはリスクは覚悟して進めていくしかありません。どうすればできるかを、あらゆる視点で考え試す。諦めないことが大事です。

コレクターズ事業部 宮前 光

所属部署・内容は取材当時(2025年12月)のものです。

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